最新のフロスケアの知見、フロスが第一という見解

最近の試験で、歯垢除去にはフロッシングをブラッシング前に行うのが理想的な順序であることが示された(写真:Kotori、freeimages.com)

歯磨きとフロス、どちらを先にすべきか?

研究者らは、フロッシングは歯間の細菌と残屑を解きほぐすため、次にブラッシングを行うと(口内を水ですすぐ際に)これらの粒子をさらに口内から取り除くことができると主張しました。歯垢内の細菌は歯周病の主な発症原因であり、歯周病とは、歯肉縁下に細菌が蓄積すると発生する炎症性疾患です。歯周病を治療せずに放置すると、腫脹、刺激、歯肉退縮、歯の脱落の恐れもあります。

この試験では、参加者がブラッシング前にフロスを使った場合に、う蝕の予防に役立つ無機質のフッ化物が口腔内でより高濃度で維持されることも分かりました。被験者はいずれの調査期間中もフッ化物配合歯磨剤を使用していました。

「正しい種類の歯ブラシや歯間クリーナー(フロスや歯間ブラシ)を選択するのと同様に、患者はフッ化物配合歯磨剤が自分にとって最善なのか、かかりつけの歯科医に相談すべき」と、Daniel氏は語りました。

AAPは、歯周病予防として、定期的なフロッシングおよび1日2回のブラッシングの実施と、年1回の総合的な歯周検査を受けるよう勧めており、そうすることで歯周病専門医から時期に合わせた適切なケアを受けられるため、定期的に受診する患者の歯周病は治療可能で回復することも多いです。

Wiley Online LibraryのJOPポータルサイトhttps://online library.wiley.com/journal/19433670より。(情報元:米国歯周病学会)

出典:News USA 2018/9/5

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