主治医が見つかる診療所「呼吸を変えて健康になる!」【6月6日放送】

参考:6月06日(月) 20時00分~21時00分/7chテレビ東京

この時期だからこそ 健康チェック

 暑い時期を前に、この時期やっておくと良い健康チェックを紹介。「パソコン仕事や家事など前かがみになることが多い」「疲れがとれにくくなった」など。これらは肺と呼吸に関するチェック。詳しくはのちほど解説。

オープニング

 呼吸が悪いと健康に悪影響があります。池袋大谷クリニック大谷義夫院長によると、現代人は浅い呼吸になりやすく、肩こりなどの弊害がおきるといいます。呼吸の改善で免疫力・代謝アップ…やせやすく肌もキレイに…。

オープニングトーク

 冒頭で紹介した健康チェックを、ゲストも行った結果を発表。該当数が3つ以上のとき、肺もしくは呼吸に問題がある可能性があるといいます。秋津壽男医師は、呼吸は心臓と並ぶくらい大事な命に直結するものだと話し、大谷義夫医師は、呼吸することで得る酸素は心臓や脳だけでなく皮膚にも筋肉にも必要、酸素不足になると長期的に免疫力も低下する、正しい呼吸が重要だと話しました。姫野友美医師は、美容にも呼吸が重要と話しました。

あなたの呼吸は大丈夫?

 57歳女性の片山さんは去年9月、小さな咳が出るようになり念のため近くの診療所に行くと、夏カゼと診断されました。しかし咳は重く激しいものになり、息苦しさや息切れも感じるようになったといい、さらに一緒に暮らす夫や長男にも同じ症状が現れたといいます。しかし片山さんだけ症状が悪化し、疑問に思った長男は呼吸器専門医を薦めたといいます…。

 57歳女性の片山さんは去年9月、夏カゼだと放置したまま激しい咳が止まらなかったため、呼吸器専門医を受診すると、判明した本当の病名は「夏型過敏性肺炎」でした。夏場に増えるある物質を吸い込むことでアレルギー反応が起き、肺炎が慢性化すると細胞が壊れ酸素を取り込めなくなると最悪の場合死に至ります。原因となる物質とは…。

 片山さんが56歳のとき発症した「夏型過敏性肺炎」の原因は、洗面所のトリコスポロンというカビの一種。トリコスポロンは水回りや寝具に繁殖しやすく、夏場に繁殖するため患者も夏場に増加する傾向。家にいる時間が長い女性や40~60代の患者が多いのも特徴。一方、63歳女性の柏さんは55歳のとき、小さな咳とタンが出続けるようになったが夏カゼと判断し、病院には行きませんでした。しかし咳は激しく悪化し、眠れないほどになったため病院へ行くと、ある病気が判明しました…。

 55歳のとき激しい咳に襲われた柏さんが、呼吸器専門医に告げられた病名は「肺マック症」。マック菌が肺に入り込み、肺の組織を破壊、重症化すると死に至るケースも。患者が近年急増している病気で、細菌は水や土の中に生息しているためいつ誰が発症してもおかしくありません。完治も難しく、場合によって一生治療し続けないといけないといいます。

 「肺マック症」について大谷義夫医師は、マック菌は結核菌と同じ抗酸菌だがそんなに強くなく人にうつすことはない、ただどこにでもあるため注意が必要、検査方法が確立したことや、シャワーを使う家庭が増えたことで患者が増加している、マック菌が繁殖するようなシャワーヘッドや土いじりなどで注意が必要と話しました。さらに、カゼの症状が2週間続いたら夏カゼではないので夏カゼ以外を考えて医療機関を受診してほしいと話しました。

 続いてのテーマは「呼吸筋」を強くして健康になる。横隔膜など呼吸をするために働く筋肉・呼吸筋を強くすれば、肺の病気にかかっても軽症で済み、回復も早いといわれています。

病気予防&免疫力アップ法

 番組冒頭で紹介した健康チェックについて大谷義夫医師は、これは呼吸筋の衰えをチェックするもので、猫背になると肺が圧迫され呼吸が浅くなってしまうなどと解説。森本智子が模型を使って呼吸筋を解説。肺には膨らませたり縮ませたりするための筋肉はついておらず、横隔膜が上下することで胸の中の圧力が変化し肺も動きます。秋津壽男医師は、呼吸筋を鍛えることで肺炎・ぜんそく・COPDなどの予防にもなると話しました。上山博康医師は、年とともに衰えて誤嚥性肺炎などもおきてしまう、呼吸をやるだけで新陳代謝にもいいと話しました。そんな呼吸筋を効率よく鍛える方法は海女さんに…?

 南房総市白浜の海女さん5人は平均75歳の現役で、最高齢80歳の山岡さんも1日約60回、繰り返し素潜りを行っていました。そこでスパイロメーターで山岡さんの肺年齢を測定すると、75歳でした。大谷義夫医師は、水中で負荷をかけて運動をしている状態で自然と呼吸筋が鍛えられていると解説しました。さらに海女さんたちは息を吐くときに口笛のような音がする「磯笛」という呼吸法を自然と実践し、磯笛で呼吸が落ち着くというが、大谷医師によるとこれは圧力で気道が広がる口すぼめ呼吸によく似ているとのこと。

 大谷義夫医師は、口すぼめ呼吸によって普段の呼吸よりも息を吐く時間が増えると解説。ゲストが口すぼめ呼吸を実践しました。さらに、大谷医師オススメの呼吸筋トレーニング法としてシャボン玉トレーニングを紹介。吸うより吐く事に重点を置き、吐くとき時間をかけて、適度な負荷をかけるため一息でできるだけ大きく膨らませるのがポイント。ゲストもシャボン玉を膨らませました。中山久徳医師は、日本呼吸器学会が薦めているストレッチで、両手を頭の後ろで組み息を吸い、両手を上げながら息を吐く体操を紹介。丁宗鐵医師は大きな声で歌うだけでも呼吸筋のトレーニングになると話しました。

 横浜並木男声合唱団の皆さんの肺年齢を測定してみると、中には実年齢より14歳若い人もいて、実年齢またはそれ以下の方がほとんどでした。大谷義夫医師は、合唱を通して呼吸筋も鍛えられたんじゃないかと話しました。

 姫野友美医師は、肺の粘膜の防御をしている物質はグルタミン(アミノ酸)とビタミンAで成り立っている、アミノ酸は肉・お魚・タマゴ・大豆などタンパク質をしっかりとり、ビタミンAはウナギやあん肝がいい、酸素を運ぶ鉄は牛肉・アサリ・レバー・ヒジキだと話しました。

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